ドイツ化学大手のBASFは10月1日、2021年までにグローバル全体で女性の管理職比率を現在の19%から22~24%まで引き上げるというダイバーシティ目標を公表した。同数値は世界各国のBASFの全従業員に占める女性比率と等しい数値となる。
BASFは、管理職の離職率の低さを考慮すると同目標はとても意欲的な目標だとしている。また、同社は管理職の国籍の多様化も推進しており、2014年末時点におけるドイツ以外を出身とする上級管理職の比率は34%だった。さらに、海外勤務経験を有する上級管理職の比率も2014 年末までに 83% を達成しており、今後も80% 以上を維持していくとしている。
これらの管理職層における性別、国籍のダイバーシティ目標は世界中のBASFグループおよびマネジメントレベル全体が対象となる。管理職に占める女性比率に関する目標は国、法人ごとに示されているわけではないものの、同社はドイツの国内法および世界各国の現地法を遵守した取り組みを進めていくとしている。今後、ダイバーシティ目標達成に向けた進捗状況を毎年報告する予定だ。
BASFはこれまでも過去10年間に渡ってグローバル全体でダイバーシティ促進に取り組んできた。全世界で11万人以上の従業員を抱え、世界中で事業を展開している同社にとって、経営陣・管理職層のダイバーシティは欠かせない。管理職における女性比率を全社員の女性比率に合わせることができるのか、今後の同社の取り組みに期待がかかる。
【参照リリース】BASF sets global goals for diversity in leadership team
【企業サイト】BASF
(※写真提供:360b / Shutterstock.com)
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら