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【イギリス】GSK、環境負荷低減に向けたサプライヤー協働プラットフォームを開設

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 英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は9月16日、2020年までにバリューチェーン全体におけるカーボンフットプリントを25%削減するという目標の達成に向け、同社のサプライヤーとの協働およびイノベーションを促進するためのプラットフォーム、GSK Supplier Exchangeを開始すると発表した。

 今後、世界中に広がる500以上のGSKのサプライヤーおよび製造・R&D拠点は、エネルギー効率化および環境負荷の削減に向けてSupplier Exchange上で情報やアイデアを開示・共有する。

 GSKは現在原材料調達に年間20億ポンド以上をかけており、カーボンフットプリントの40%以上がこれらの原材料調達に由来しているという。そのため、同社にとっては25%削減という目標を達成する上でサプライヤーとの協働は肝となるうえ、実現すれば大きな調達コスト削減にもつながる可能性がある。

 GSKにてGlobal Environmental Sustainability Centre of Excellenceの責任者を務めるMatt Wilson氏は「我々は、サプライヤーの65%がエネルギーコストを削減するためのプログラムに取り組んでいないことを突き止めた。さらに我々のカーボンフットプリントに1%以上の影響をもたらしているサプライヤーは1社もなかった。そのため、このプログラムの意義はとても大きいと見ている」と語る。

 GSKは今回、キングフィッシャーやRBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)、TESCOらも利用している持続可能なビジネスのための協働プラットフォーム、2degreesを利用してGSK Supplier Exchangeを開設した。今後はSupplier Exchangeのプラットフォームを通じて入手可能なEcodeskという協働データベースを通じて200以上のサプライヤーから炭素や水、廃棄物などに関する情報を収集する。サプライヤーらはSupplier Exchange 上で自社のデータを開示すると共に、環境負荷低減を実現する自社のベストプラクティスや専門知識を共有する。

 GSKは上記の他にもサプライヤーに対してエネルギー削減に関するワークショップも運営している。同社によると、この取り組みによりサプライヤーらは平均して5000トンのCO2削減および20~30%のエネルギーコスト削減機会を見出しているという。また、同社は他にもGSK Supplier Environmental Sustainability Awardを通じてサプライヤーの環境負荷削減に向けた功績を表彰するなど、積極的にイノベーションを促進している。

 バリューチェーン全体におけるカーボンフットプリント削減を実現するためにはサプライヤーとの協働は不可欠だが、そのためには協働が機能するための効果的な仕組みが必要となる。今回のGSKによるSupplier Exchangeもその一環だ。サプライチェーンには環境負荷を低減する大きな機会が存在しており、今後の成果に期待がかかる。

【参照リリース】GSK Launches Supplier Exchange to Drive Collaboration and Innovation
【企業サイト】GSK

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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