台湾証券取引所(TWSE)および台北エクスチェンジ(TPEx)は9月3日、上場企業向けに初めてインテグリティ・リスクおよびCSRに関するセミナー、“New Perspectives on Corporate Integrity Risk and Corporate Social Responsibility”を開催したと公表した。セミナーにはTWSEおよびTPExに上場している企業の経営幹部ら300名以上が集まった。
セミナー当日はTWSEの上級副社長を務めるChien Lih-Chung氏が、優れた役員会の運営はコーポレート・ガバナンスに好影響をもたらすとして、コーポレート・ガバナンスにおける取締役および監査役の役割の重要性を強調した。TWSEはこれまでコーポレート・ガバナンス・センターを通じて「コーポレート・ガバナンス評価」や「TWSEコーポレート・ガバナンス100インデックス」などの積極的にコーポレート・ガバナンスの指標化を推進し、機関投資家らに対して参照可能な指標を提供してきた。加えて、TWSEは台湾の金融監督管理委員会が掲げている「コーポレート・ガバナンス・ロードマップ」の推進に加えて、機関投資家向けのスチュワードシップコード策定も検討している。
また、台湾法務部の腐敗対策部門で参事官を務めるYang Shih-Chin氏は、トランスペアレンシー・インターナショナルが公開している腐敗度認識指数(CPI:Corruption Perceptions Index)において台湾は175ヶ国中35位に位置しているとしたうえで、腐敗防止に向けた更なる改善の取り組み余地を強調した。
さらに、台湾経済部エネルギー局の局長を務めるWu Chih-Wei氏は台湾のグリーン電力購入状況について共有した。台湾は2014年7月から「グリーン電気料金制度」を導入しているが、それらの取り組みの成果により今年の8月24日時点で台湾のグリーン電力購入量は昨年の35倍に拡大したとのことだ。台湾は今年の7月から温室効果ガス削減法を施行しており、2050年までに温室効果ガスを最低でも50%削減するという目標を掲げている。
台湾においてもグローバル化の流れに合わせる形でコーポレート・ガバナンスや企業のCSRに対する意識は年々高まりつつある。
【参照リリース】Corporate Integrity Risk Management and CSR Seminar Establishes an Honest and Responsible Corporate Culture
【企業サイト】TWSE
【企業サイト】TPEx
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