スイス食品大手のネスレは8月31日、同社を代表するチョコレートブランドの「キットカット」について、今後、世界で販売している全てのキットカット製品において100%持続可能な形で生産されたカカオだけを使用すると発表した。グローバルなチョコレートブランドとして世界初となるこの試みは2016年度の第一四半期から始まる。
同社は既に一部地域においては第三者認証を受けた持続可能なカカオのみを使用してキットカットを製造してきたが、今回の新しい発表は米国も含む全世界を対象とするものだ。
ネスレの菓子部門の責任者を務めるSandra Martinez氏は「我々はこのような活動を発表する世界で最初のグローバルチョコレートブランドとして菓子産業の旗手になることを嬉しく思う。持続可能なカカオの調達は、農家コミュニティの暮らしを守り、より高品質のカカオ豆を提供する助けとなる。今回の発表は責任あるブランドとしてのキットカットに対する消費者からの信頼をより強固なものとするだろう」と語る。
キットカットの80周年目となる節目に発表されたこの取り組みは、「ネスレ・カカオ・プランを通じて2017年までに15万トンの持続可能なカカオを生産する」という同社のコミットメントである、の一部でもある。ネスレ・カカオ・プランは、カカオ生産者の生活改善とネスレの仕入れるカカオの品質向上を目的とするイニシアチブで、同社はこれまでにもカカオ農園の経営支援や児童の就労支援、高価格での買い取りなどに幅広く取り組んできた。今回の発表は同社の取り組みを更に前進させる大きな一歩となる。
【参照リリース】KitKat makes global pledge to use only sustainably sourced cocoa
【企業サイト】Nestlé
【参考サイト】Nestlé Cocoa Plan
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら