イスラム圏におけるCSR気運が順調に高まりを見せているイスラムの教義とCSRの概念を掛け合わせた新たなCSR報告フレームワークのIslamic Reporting Initiative(以下、IRI)は8月26日、同フレームワークの会員が20か国以上に達したと公表した。
IRIはイスラム特有の指針や価値観に基づいてCSR評価を行うための報告基準で、UAEを本拠に今年の3月に立ち上がったイニシアチブだ。(参考記事:【UAE】イスラムの価値観に基づく新たなCSR報告フレームワークが誕生)従来のCSRレポートに変わる独自のレポートフレームワークを提示しており、責任ある進歩の実現に向けてコンセプトとレポーティングプロセスをより意義深く、関連性があり、効果的にすることを目指している。
現在IRIの会員はオーストラリア、バーレーン、バングラデシュ、ドイツ、ガーナ、インド、インドネシア、ヨルダン、カザフスタン、レバノン、モロッコ、オマーン、パキスタン、カタール、ルーマニア、サウジアラビア、スリランカ、トルコ、アラブ首長国連邦、英国へと拡大しており、会員にはヘルスケアや環境、金融、社会的事業など、業界を越えた様々な法人や政府機関らが含まれる。
先ごろ諮問委員会のメンバーとなったヨルダンの環境大臣を務めるH.E. Taher Shakhshi氏は「IRIの使命は、(イスラム)文化と関連する持続可能な方策について、その適用やレポートという側面で企業を支援することであり、それは国家による環境政策の実施に貢献する素晴らしい機会となる。IRは目的達成に向けて推進するためのツールを提供する」と述べている。
IRIはビジネスツールとしての更なる進展に向けて民間セクター・政府機関・NPOの専門家などと積極的な協働を進めており、最近では英国ロンドンに本部を置く世界初の社会的証券取引所、Social Stock Exchangeとも提携している。
【参照リリース】Islamic Reporting Initiative passes new milestone
【団体サイト】Islamic Reporting Initiative
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