スウェーデンのアパレル大手H&Mが、9月からリサイクル・コットンで作られた新しい16タイプのデニムを導入する。このデニムは同社が展開するGarment Collecting Initiative(店舗における不要な衣料品の回収プログラム)によりH&Mの各店舗で回収された衣料品をリサイクルして製造したものだ。
ファッションにおける「クローズド・ループ(閉じられた循環)」を実現するという同社の目標達成に向けた新たな一歩となる。デニムは女性、男性、子供用があり、世界中の全店舗で販売され、オンラインでも購入可能だ。
不要となった服をリサイクルして新しい衣服を製造する。この完全な循環を実現することは衣料品の無駄を最小限に抑えるだけではなく、衣料品製造の過程で使用される一次資源の使用など、ファッション業界が地球に及ぼす影響を大きく減少させることにもつながる。
H&Mは2013年から全世界でGarment Collecting Initiativeを展開しており、顧客はブランドに関係なく不要な衣服をH&Mの各店舗で回収してもらうことができる。同プログラムを通じて現在までに18,000万トン以上の衣服が世界中で回収されているという。
現在H&Mは回収した衣服から綿素材の20%をリサイクルして使用することができるが、商品の品質を落とさずにリサイクル比率を上げるための新技術への投資も行っているという。H&Mは少なくとも20%のリサイクル繊維を使った衣服の数を2014年と比較して3倍に増やすという目標に掲げ、持続可能なファッションの実現に向けて取り組んでいる。
【参考サイト】Garment Collecting Initiative
【参照リリース】New denim styles at H&M help close the loop for more sustainable fashion
【企業サイト】H&M
(※写真提供:Martin Good / Shutterstock.com)
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