ショートターミズム(Short-termism)とは「短期志向」のことで、投資家や市場関係者が短期的に利益を上げようと短期に売買を繰り返すこと、また保有期間の短さだけではなく、中長期の投資先企業の価値分析を行わず投機的に売買することを指します。また、このことは企業が安定的に事業に取り組むことを阻害し、経営者自身がショートターミズムの視点で経営を行うという事態を招くことから、投資家や市場関係者のみならず経営者や経営手法の在り方にも使われる言葉でもあります。
2008年のリーマン・ショックから金融不安を招いたことに対し、欧米ではその反省として利用された言葉ではありますが、日本においても市場が長期間低迷を続けたことが長期投資を育ててこなかったこと、また、機関投資家や市場関係者の評価基準および利益構造が短期的利益を得ることで成立している点などから、短期志向での投資から脱却できず、より深い問題であると指摘されています。
現在、こうした志向の市場や経営の在り方を是正し、企業が中長期の価値創造のために事業展開ができる環境整備のためのディスカッションが世界中で進んでいます。
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