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【アメリカ】コカ・コーラ・エンタープライズ、2020年までにCO2排出量を半減へ

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 米大手飲料ボトラーのコカ・コーラ・エンタープライズ(以下、CCE)は6月9日、今年で10年目となるCorporate Responsibility and Sustainability Report(企業の社会的責任とサステナビリティに関する年次報告書)を公表し、これまでで最も野心的となる2020年目標を発表した。同社が掲げた新たなサステナビリティ目標には、環境や健康、社会に至るまで幅広いテーマが盛り込まれている。2020年までの主な目標は下記の通りだ。

  • 2020年までにCCEの全商品において1リットルあたりのカロリーを10%削減する
  • 2020年までに自社事業のCO2排出量を半減させる
  • 2020年までに同社が使用するペットボトルの40%をリサイクルペットボトルもしくは再生可能な素材由来のものとする
  • 毎年250,000人の若者のスキル開発・学習支援を行う

 今回CCEが大胆なカロリー削減目標を掲げた背景には、過剰なカロリー摂取と肥満に関する消費者の懸念の高まりがある。また、同社はこれまでも人々の健康支援を行ってきたが、2020年までに対象を300万人まで拡大する。

 CCEの会長兼CEOを務めるJohn F. Brock氏は「我々は10年にわたるサステナビリティへの取り組みがもたらした成果を誇らしく思うが、依然としてやるべきことは多く残されている。我々の新たなコミットメントは環境、社会課題の双方を包含しており、我々の消費者の生活向上にもこれまで以上に力を入れていく。もし我々が長期に持続可能なビジネスを築いていきたいのであれば、自己満足に浸る余地はなく、これらの意欲的な目標はサステナビリティ分野において業界をリードするという我々の望みを反映したものだ」と語る。

 また、同報告書では2020年までに向けた目標だけではなく、これまでのサステナビリティ活動の実績についてもまとめられている。同社は2007年以降CO2排出量を絶対量で29%削減し、ペットボトルの3分の1をリサイクルペットボトルに切り替えている。今回CCEが掲げたペットボトルのリサイクルおよび再生可能な素材の利用に関する2020年目標も上記の流れを汲んだもので、同社は今後もバリューチェーン全体における循環型経済への移行に向けたイノベーションを加速させる予定だ。

【レポートダウンロード】Corporate Responsibility & Sustainability Report
【参照リリース】Coca-Cola Enterprises Announces Most Ambitious Targets to Date in 10th Corporate Responsibility and Sustainability Report
【企業サイト】Coca-Cola Enterprises

(※写真提供:kevin brine / Shutterstock.com

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