企業のサステナビリティを後押しするための動きは、産業界や政府だけではなくアカデミアの世界でも進んでいる。英国ケンブリッジ大学のサステナビリティ研究機関、Cambridge Institute for Sustainability Leadership(CISL)は、アカデミック・リサーチがどのように企業のサステナビリティに貢献できるかを模索する新たなプロジェクト、Nexus2020 プロジェクトを進めている。
同プロジェクトは、英国の研究機関ESRC(Economic and Social Research Council)の支援のもとで、CISL、サセックス大学、イースト・アングリア大学が共同で運営しているNexus Networkの一部として展開されているものだ。6,000名以上のCISLの卒業生や企業、アカデミア、政策立案者などがセクター横断で連携してアイデアを持ち寄り、情報交換をしながら企業にとって最も役に立つ研究を進めている。
プロジェクトの目的は、2020年までに企業の事業慣行をより持続可能なものにする上で、食料やエネルギー、水や自然環境などを取り巻く問題の中で、何が最も重要な問題であるかを突き止めることにある。
今年の9月にはアカデミックおよび企業から主要なメンバーらが集まり、プロジェクトに寄せられたテーマをランク付けし、最も重要なテーマを特定する。そしてそのテーマは11月に開催されるNexus Networkの年次総会で発表される予定だ。
ケンブリッジ大学による、このような方法での優先課題の特定や研究ニーズの把握は過去にも行われてきた。英国の世界食糧安全リサーチ・プログラムもその一例だ。このように、リサーチの結果は高度なレベルの政策にも活用されてきた。
CISLは「政策、企業教育、権利、科学、ファイナンス、ベストプラクティスなど問題意識に関わらず、ぜひこのプロジェクトに参加してほしい」と呼びかけている。Nexus2020への参加はこちらから可能だ。
【参照リリース】What research would enhance business sustainability?
【団体サイト】Cambridge Institute for Sustainability Leadership
【参考サイト】Nexus 2020
【参考サイト】ESRC
(※写真提供:PoohFotoz / Shutterstock.com)
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