化粧品大手のロレアルは4月16日、同社が2013年に掲げたサステナビリティ戦略、"Sharing Beauty with All"の最初の1年間の成果を公表した。ロレアルによると、グループ全体の製造時におけるCO2排出量を2005年比で50%削減したほか、新製品の67%において環境・社会面への影響を改善、さらに社会・経済的に困難な環境にある54,000人の人々の雇用創出に成功したという。
同社の"Sharing Beauty with All"プログラムはロレアルが会長兼CEOのJean-Paul Agon氏のリーダーシップのもと、2013年10月から開始したプログラムで、活動は下記の4点に焦点が置かれており、バリューチェーン全体における取り組みとなっている。
- 製品の環境フットプリントを削減するための持続可能なイノベーション
- 温室効果ガス排出量、水消費量、廃棄物量を削減するための持続可能な生産
- 環境への影響に対する意識向上に向けた消費者行動
- 従業員、サプライヤー、地域社会との成長の共有
Agon氏は「我々は、持続可能な開発に向けた定量化した確固たるコミットメントを掲げた結果として、今日このような素晴らしい成果を発表できることを誇りに思う。これらの結果は、グループ全体の戦略の中心に持続可能な開発を位置づければ、重要かつ目に見える成果を出すことは可能だということを示している。社会における企業の役割は重要であり、ロレアルは大きく貢献していくつもりだ」と語った。
また、ロレアルの最高サステナビリティ責任者を務めるAlexandra Palt氏は「我々の生産量は2005年比で22%増加している一方で、CO2排出量は50%削減している。この結果や、財務業績と社会的責任は両立可能だということを示している」と述べた。
今後、ロレアルは2020年の目標達成に向けた同プログラムの進捗状況について、定量化した実績データを毎年公開していく予定だ。レポートは下記から確認可能。
【レポート】Sharing Beauty with All
【リリース原文】L'Oréal reduces CO2 emissions of its production by 50%
【企業サイト】L'Oréal
(※Arseniy Krasnevsky / Shutterstock.com)
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