サステナビリティ報告に関する国際ガイドラインのGRIは4月29日、インドのIT最大手、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(以下、TCS)とともに、インドにおけるサステナビリティ報告の動向を分析したレポート、"Moving Beyond Disclosure: Leveraging Sustainability Reporting to Drive Change"を公表した。
同レポートはインド企業への個別ヒアリングおよびアンケート調査に基づいて作成されたもので、インド企業がどのように自社の戦略、事業活動、実績、ステークホルダーエンゲージメントや市場における信頼性の確立とサステナビリティを関連づけているのかが分析されているほか、インドにおけるサステナビリティ報告の最新動向がまとめられている。
その一つとして、インド企業の間ではサステナビリティ報告が確実に普及しつつあるものの、その内容はコミュニティ支援に関わるものが多く、ガバナンスや環境面の取り組みについては遅れている点が挙げられている。また、サステナビリティ報告書の質は全体的に向上してきており、この動きをリードしている企業がステークホルダーとの関係を深めながら透明性を高める流れをつくっている点が挙げられている。
GRI India Focal Pointの理事を務めるAditi Haldar氏は「GRIでは、サステナビリティ報告はインドの企業にとって成長とステークホルダーへの利益を同時に実現するための戦略的なツールであり、プロセスだと認識している。現在多くの企業が以前のガイドラインからG4への転換に取り組んでおり、単に情報開示するだけの段階から報告プロセスをいかに事業活動の中に組み込んでいるのかを分析する絶好のタイミングだった」と語った。
TCSアジア太平洋の社長を務めるGirish Ramachandran氏は「サステナビリティ報告は企業がもたらす経済、環境、社会面の価値を伝えるためのツールとして進化してきている。その進化を加速させることを目指し、今回TCSはGRIと手を組んだ」と述べた。
今回のレポートは、以下より入手可能。インドのサステナビリティ報告の現状について知りたい方はぜひ参考にして頂きたい。
【レポートダウンロード】Moving Beyond Disclosure: Leveraging Sustainability Reporting to Drive Change
【参照リリース】TCS and GRI Collaborate to Highlight the Power of Sustainability Reporting in India
【団体サイト】Global Reporting Initiative
(※写真提供:Claudine Van Massenhove / Shutterstock.com)
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