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【アメリカ】 SASB、資源加工セクター向けの暫定サステナビリティ会計基準を公表

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 米国のサステナビリティ会計基準を提供しているSustainability Accounting Standards Board(以下SASB)は3月25日、新たに資源加工(Resource Transformation)セクターに属する5つの業界に向けた暫定基準を公表した。SASBが定めるこれらの基準は、企業がフォーム10-K(年次報告書)の中でレギュレーションS-Kを遵守した形でマテリアルな情報を開示する手助けをするものだ。今回SASBが発表した資源加工セクター向けの暫定的な基準は下記5つの業界をカバーしている。

  • Aerospace & Defense:航空・防衛
  • Chemicals:化学
  • Containers & Packaging:容器・包装
  • Electrical/Electronic Equipment:電気・電子機器
  • Industrial Machinery & Goods:産業機械・機器

 SASBの定めた開示項目の中には有害廃棄物管理や製品の安全性、消費段階における化石燃料および排出、資源調達などが含まれる。基準は産業ごとに平均7項目となっており、83%の測定方法は量的なものとなっている。

 SASBの創設者兼CEOのJean Rogers氏は「資源加工セクターは我々が乗る飛行機から我々が輸送する包装物にいたるまで、膨大な規模において製造における責任を負っている。人口増加はこれらの製品に対する需要拡大につながった一方で、より多くのCO2排出、水資源不足、自然資源の激減を引き起こしている。競争力を維持するために、この産業に属する企業はこれらの課題に対応しなければならない」と語った。

 資源加工産業セクターのワーキンググループには225の時価総額1.3兆米ドルに相当する上場企業や運用資産4.7兆米ドルに相当する投資会社らが参加している。参加組織の一覧はこちらから確認可能。

 SASBの特徴は、上記の基準のように業界ごとのマテリアリティを示してくれている点だ。マテリアリティの特定に悩む企業にとってはとても参考になる。資源加工セクターに属する企業はぜひ今回公表された暫定基準を確認して頂きたい。(SASBについて詳しく知りたい方は「【レポーティング】SASB(米国サステナビリティ会計基準審議会)を徹底解説 」もどうぞ。)

【参考ページ】Resource Transformation Standards Download
【団体サイト】SASB

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