再生可能エネルギーなどへの投資促進、英国の低炭素型経済への移行を目的として、英国政府から38億ポンドの出資を受けて2012年12月に設立された公的金融機関のグリーン投資銀行(以下、GIB)は3月19日、投資による環境への影響を評価・モニタリング・報告するための実用的なハンドブック、"Green Investment Handbook"を公表した。
同ハンドブックでは、投資の際のデューデリジェンスの手引きやGIBのリスク評価手法から報告フレームワーク、環境インパクト計算の内容にいたるまで、一連のガイドライン、チェックリスト、テンプレートが網羅されている。投資リスクを減少させる方法や、低炭素経済への移行に向けた更なる資金の流入に向けた投資家らの議論を活発化させるのが狙いだ。
同ハンドブックの公表に際し、GIBにてサステナブル・ファイナンスのトップを務めるGavin Templeton氏は「我々が最も多く受ける質問の一つに、GIBはどのようにしてグリーン投資を実践するのか、というものがある。ハンドブックはその質問に答えるものだ。これは我々のマニュアルであり、我々が日々活用している実践的なツールについて説明している。このハンドブックが投資家らの環境影響評価の基準を改善するための大きな動きに貢献することを望んでいる」と語った。
また、Albion Ventures PartnerのDavid Gudgin氏は、「年金ファンドはGIBの手法をベストプラクティスだと認識しており、このハンドブックは既にAlbion Community Powerに新たな投資を惹きつける手助けとなっている。我々はGIBのグリーン・モニタリング、報告を実践しており、このハンドブックは投資リスクを減少させ、業界へ価値を付加する大きなステップだと見なしている」と語った。
同ハンドブックでは評価・モニタリング・報告の3領域において、GIBが日々実践しているグリーン投資の方法が詳細に解説されている。グリーン投資に携わる方はもちろん、投資家の目線を知りたい企業担当者にとっても参考になるはずだ。興味がある方はぜひ下記から確認して頂きたい。
【ハンドブックダウンロード】Green Investment Handbook
【団体サイト】Green Investment Bank
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