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【アメリカ】ユニリーバ・ノースアメリカ、物流センターで100%埋立廃棄物ゼロを達成

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 サステナビリティ先進企業として知られるユニリーバが、また一つ大きな目標を達成した。ユニリーバ・ノースアメリカは3月17日、北米にある全ての専用物流センターで100%埋立廃棄物ゼロを達成したと公表した。ユニリーバは今年の1月に世界中の全ての工場でも埋立廃棄物ゼロを達成している。

 廃棄物の削減は同社が掲げるユニリーバ・サステナブル・リビング・プランの重要な要素の一つだ。2010年に発表された同プランは、2020年までにユニリーバ製品の製造および使用から生じる環境フットプリントを半減させることを目標としており、ユニリーバ・ノースアメリカは目標達成に向けて順調に取り組みを進めている。

 2013年4月、ユニリーバは北米にある自社施設の全てで埋立廃棄物ゼロを達成していたが、その後も同社の最終品を保管している第三者の物流センターなど、パートナーとの協力を模索することで、埋立廃棄物ゼロ目標を拡大し続けていた。

 ユニリーバ・アメリカ・サプライチェーン・カンパニーでサプライチェーン担当役員兼会長を務めるReginaldo Ecclissato氏は「北米の全ての物流センターにおける埋立廃棄物ゼロの達成は、他社との提携、協働に対するコミットメントだけではなく、我々がどのように事業強化に向けてサステナビリティ戦略を行動に移し、環境フットプリントを削減してきたかについての優れた事例となる。今回の成果は北米にある全ての自社工場で埋立廃棄物ゼロを達成した数年前からの取り組みの延長にあるが、まだゴールにはほど遠い。我々は引き続き持続的な成長に向けてパートナーとともに挑戦を続けていく」と語った。

 製品の埋立廃棄を防ぐためには、集中在庫管理、肥料化、動物用飼料の製造、パッケージのリサイクル、バイオディーゼル化などの方法がある。2013年の物流センターにおける廃棄物削減は結果として190万米ドル以上のコスト削減につながったという。

 ユニリーバは埋立廃棄物ゼロ達成に向けて4つのR(Reduce、Reuse、Recover、Recycle)アプローチを採っている。これは配送時のパッケージのリサイクルから社員食堂の食べ残しに至るまで、工場と物流センター内で消費されるあらゆる資源について考え直すことを意味している。

 物流・カスタマーサービス担当副社長を務めるWendy Herrick氏は「ユニリーバのサプライチェーンチームはそれぞれの物流センターが埋立廃棄物ゼロを達成する上で適切な手段を採れるよう、密接に連携してきた。サステナビリティは我々のビジネス戦略の中枢であり、今回の達成は環境フットプリント削減に向けた重要な一歩となる」と語った。

 自社工場に続き、物流センターにおいても埋立廃棄物ゼロを達成した同社からは、サステナビリティの推進に対する本気の姿勢を感じ取ることができる。廃棄物の削減を通じて環境負荷の低減だけではなく大幅なコスト削減も実現しているユニリーバが、次にどのような大胆な目標達成に取り組むのか、引き続き注目が集まる。

【企業サイト】Unilever USA
【参考サイト】Unilever Sustainable Living Plan

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