ウォルマートは2月24日、サステナビリティの分野で先進的な取り組みを行っているサプライヤーの商品だけを集めたオンラインショップ「サステナビリティ・リーダーズ」を開始すると発表した。
同ショップは、ウォルマートで販売されている商品に関するより詳細な情報を消費者に対して提供するという同社の目標を形にしたものだ。同ショップを通じ、消費者は環境面、社会面に配慮された形で製造された商品を手頃な価格で手にすることができるようになる。同ショップに並ぶ商品のサプライヤー選定基準となっているのはウォルマートが2009年に第三者機関のTSC(The Sustainability Consortium)と共同で開発した「ウォルマート・サステナビリティ・インデックス」だ。
ウォルマートが抱えるサプライヤーの製品ライフサイクル全体における社会、環境への影響を分析して開発されたウォルマート・サステナビリティ・インデックスは、これまでウォルマートとサプライヤー企業のみが活用できる情報だったが、今回新たにオープンしたオンラインショップを通じて、消費者も同インデックスに基づく商品のサステナビリティ評価情報を得ることができるようになった。
ショップ内では同インデックスの評価が分かりやすい形で提供されており、"Made by Sustainability Leader"というラベルがついている商品は、その商品カテゴリの中でも特に積極的にサステナビリティに取り組んでいるサプライヤーの商品であることを示している。ラベル自体は個別の製品に関する社会、環境への影響を評価したものではないものの、消費者がサステナビリティに積極的に取り組んでいる会社を識別するための一助になる。
ウォルマートはこれまで小売世界最大手としてのサプライヤーに対する強力な影響力を活用し、サプライチェーン全体でサステナビリティ向上に取り組んできたが、今回その動きを消費者にまで拡大した形になる。ウォルマートがサステナビリティに積極的に取り組むサプライヤーの商品をより多くの消費者の目に触れるようにすることで、サプライヤーにとってはサステナビリティに取り組む大きなインセンティブとなる。どこまでショップの売上が伸びるのか、今後に注目だ。
【参考サイト】Sustainability Leaders Shop
【企業サイト】Walmart
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら