サステナビリティ分野のコンサルティングを手掛けるSustainly社は2月23日、今年で5回目となる「ソーシャルメディア・サステナビリティ・インデックス」を公表した。同インデックスは2,500以上の企業のコーポレポートサイトやソーシャルメディアから475社を取り上げ、その中でも特にソーシャルメディアを効果的に活用して自社のサステナビリティ活動を発信し、ステークホルダーとコミュニケーションをとっている100社をランキング化したものだ。
1位を獲得したのは昨年に引き続きユニリーバで、インテル、コカ・コーラ、フィリップス、マクドナルド、セインズベリー、IBM、ゼネラル・エレクトリック、ダノンが後に続く。Sustainly社は、これらの上位企業の特徴として、ソーシャルメディア上でコミュニケーションをとる際にほとんど「サステナビリティ」という言葉を使用していない点を指摘している。
その代わりに、上記の先進企業らはサプライチェーンの透明性や廃棄物削減、資源不足、ダイバーシティといったサステナビリティ課題に対して「イノベーション」や「デジタルリテラシー」、「伝統工芸」や「健康」といったテーマのストーリーに置き換え、ナラティブなコミュニケーションをとっているという。
サステナビリティの先進企業ほど積極的にソーシャルメディアを活用し、またサステナビリティの専門用語をできる限り避け、ユーザーの共感を呼びやすい言葉やストーリーを通じて自社の取り組みを発信している点が興味深い。ソーシャルメディアはステークホルダーのブランドに対するエンゲージメントを促すツールとして、サステナビリティの取り組みをさらに効果的なものとする可能性を秘めている、と言える。
Sustainly社のランキングレポートではTOP10社のソーシャルメディアの活用状況の他に、最新のトレンド、12の業界の分析、インテル、コカ・コーラ、ユニリーバ、BASFなど2014年に特に優れたキャンペーンを展開した企業の事例などが掲載されている。レポートの詳細は下記から購入可能(エグゼクティブ・サマリーのみ無料)。
【レポートダウンロード】The 5th Annual Social Media Sustainability Index
【企業サイト】Sustainly
(※写真提供:Twin Design / Shutterstock.com)
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