スポーツアパレル大手のアディダスグループは2月15日、同社の調達する綿のうち、持続可能な形で生産された綿であることを示す「ベター・コットン」の使用割合が30%に達したと発表し、2014年の目標だった25%を大きく上回ったと発表した。
「ベター・コットン」とは持続可能な綿の生産を推進する国際イニシアチブのベター・コットン・イニシアチブが定めた基準を満たした綿のことを指し、アディダスグループは同イニシアチブの創立メンバーの一社でもある。
ベター・コットン・イニシアチブは綿のサプライチェーンや関連するステークホルダーと協働し、過剰な農薬や水の使用といった綿花生産における社会、環境への悪影響の削減、および綿の生産者の労働環境改善に取り組んでいる。
アディダスグループの調達担当副社長を務めるJohn Mcnamara氏は「アディダスグループでは、より持続可能な素材を製品に使用することに継続的に取り組んでおり、ベター・コットンは我々にとって確かな成功体験となった。ベター・コットン・イニシアチブの創立メンバーの一員として、我々はベター・コットンが主流のサステナブル原材料となることを強く信じている。我々はこれまで使用してきたサステナブルな綿の使用量を引き続き増やすつもりだ」と語る。
アディダスグループは2018年までに同社のブランド全ての製品カテゴリーにおいて、サステナブルな綿の使用を100%にすることにコミットしている。そのための次なる目標として、同社は2015年までにベター・コットンの使用割合を40%まで引き上げるとしている。
よりサステナブルな製品開発はアディダスグループのサステナビリティ戦略において重要な要素を占めており、同社はベター・コットン以外にもリサイクルされたポリエステルの使用量増加、ドライ・ダイのような環境負荷を削減するイノベーション、廃棄物削減イニシアチブによる効率性の最大化などにも取り組んでいる。
これらの努力が評価され、同社は先日カナダのコーポレート・ナイツ社が発表したGlobal 100 Index(世界で最も持続可能性のある企業ランキング)2015でも第3位を獲得するなど、高い評価を受けている。同社の2014年のサステナビリティに関する取り組みをまとめたサステナビリティレポートは4月に発行される予定だ。
【企業サイト】Adidas Group
【参考サイト】Better Cotton Initiative
(※写真提供:Photoman29 / Shutterstock.com)
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