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【台湾】台湾証券取引所、GRIのG4に沿ったCSR報告を義務化

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台湾証券取引所(以下、TWSE)は2月12日、一部の上場企業に対して2015年から毎年CSR報告を義務付けると発表した。Global Reporting Initiative(GRI)の発行する「サステナビリティ・レポーティング・ガイドライン第4版」(通称G4)に準拠したCSR報告を義務づけるのは、アジア・パシフィック地域において台湾が初となる。

台湾の金融監督管理委員会が提案しTWSEが成文化した今回の新しい規則は、食品加工、金融、化学業界の企業に加え、総収益の50%以上を食品および飲料から得ている企業、さらには払込資本が100億台湾元(3億1000万米ドル)以上の大企業が対象となる。

CSR報告の中には、環境、社会およびコーポレートガバナンスに関する非財務情報の開示が含まれ、対象企業は毎年6月末までにCSR報告を実施する必要がある。しかし、直近の年度でCSR報告の準備ができていない企業やGRIガイドラインに対応できていない企業などは年内までに報告をすればよいことになっている。

現在世界では様々な証券取引所が積極的にCSR情報開示の義務化を推進しており、CSR報告は今や世界的に上場企業に対する必要条件として主流となりつつある。各国の政府やステークホルダーらが、非財務情報も含むより正しい情報を得たうえで選択が行えるよう企業に対してより正確で完全かつ比較可能なCSR情報を求めているためだ。こうした世界の流れを受けて、TWSEは、台湾においてグローバルのESGに関するベストプラクティスを広めるため、2014年の6月にはWEF(国際取引所連合)のサステナビリティ・ワーキング・グループにも加盟していた。

加えて、TWSEは食品加工業者のCSR報告書に対しては外部評価を義務付ける予定だ。さらに、TWSEは今後も企業向けにコーポレートガバナンスに関する会合や研修セミナーなどを開催し、台湾企業のCSR報告品質の向上に取り組んでいく。

TWSEの所長を務めるLee Sush-der氏は「台湾の資本市場における品質、企業の透明性、成長可能性を向上させることで、持続可能な投資機会を求めている投資家を惹きつけることができると信じている。国際的なベストプラクティスに適合した報告基準を強化し、企業が将来における自社の発展とリスクを管理しやすい環境を創っていきたい」と意気込みを語った。

台湾においてCSR報告書を発行している企業の最新情報や、コーポレートガバナンス改革に関する動きなどの詳細は、TWSEのコーポレートガバナンスセンターのWebサイトで公開されているので、興味がある方はぜひ確認してみてほしい。

【参考サイト】TWSE
【参考サイト】Corporate Governance Center

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