現在、世界では48時間ごとにニューヨークの面積に相当する森林が失われているという事実をご存知だろうか。このような現実を知り、一般の人々でも森林破壊と気候変動の抑制に向けたアクションがとれるように、米国に拠点を置くNPOのCode REDDはソーシャルメディアとクラウドファンディングを活用した新しい消費者キャンペーン"Stand for Trees"を開始した。同キャンペーンでは、個人は10ドルで「Stand for Trees」証明書を購入することができ、証明書1枚ごとに1トンのCO2排出を削減し、森林や絶滅危惧種の存続に欠かせない生態系保護に貢献できるようになっている。
キャンペーンの収益は世界各地のREDD+プロジェクト展開にあてられる。REDD+の資金は既に世界各地で学校や診療所の設立、綺麗な水を提供できる井戸の掘削、違法伐採や密猟を防ぐための森林警備員の育成などの事業に投入されている。
「Stand for Trees」証明書はCode REDDが独自に開発したREDD+モデルに基づくカーボンクレジットで、同証明書は環境分野のNGO、The Climate Community and Biodiversity Allianceの定めた基準に従っており、国際的金融機関のMarkitにも登録されている。同キャンペーンによる収益が事業の対象にしっかりと届くよう独立認証機関が認証を行っている。
国連の生物多様性親善大使を務めるアカデミー俳優のEdward Norton氏は「Stand for Treesは一人ひとりに明確かつ低価格な形で変化をもたらす方法を提供しており、クラウドファンディングを駆使することで環境保護に貢献できるという点で革新的だ」と語る。
現在のペースで森林伐採が続いた場合、2100年にはもはや熱帯雨林が無くなり、地球上の全ての人類と生物に壊滅的な影響が及ぶ可能性が高い。Code Reddの専務理事を務めるKarin Burns氏は「一般市民による草の根の運動の力を侮ってはいけない。このキャンペーンにより一人ひとりが私たちの熱帯雨林の保護に貢献できる」と述べている。
Stand for Treesのキャンペーンサイトは下記からアクセス可能。世界各地の森林保護プロジェクトに寄付することができるようになっている。森林破壊や気候変動といった大きな問題を解決するためには、企業によるサステナビリティ活動だけではなく個人で取り組めるこのような活動も非常に重要だ。
【キャンペーンサイト】Stand for Trees
【団体サイト】Code REDD
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