エネルギー技術研究所(ITE)、情報技術研究所(ITI)、光学色彩画像技術研究所(AIDO)が共同で、「エネルギースマートシティ(CEI)」開発を進めるためのプロジェクトを立ち上げた。
プロジェクトでは、エネルギーの消費・生産や温室効果ガスの全ての側面で「ゼロバランス」を実現するため、エネルギー最適化に関する包括的なスマート管理システムを設計・開発する。
とりわけ、今回のプロジェクトにおいては、センサー技術、エネルギー技術、情報工学技術の知を結集するプラットフォームを構築し、自治体や市民がスマートシティを実現していくためのツールやサービスを提供していく。プロジェクトには、バレンシア中小企業研究所(Ivace)と欧州地域開発基金(ERDF)が、資金の1/3を援助する。
プロジェクトの中で、ITEは、エネルギーフィールドコントローラの開発、エネルギーバランスの管理と最適化、エネルギーの不規則需要を早期に探知するエネルギー予知管理を担う。ITIは、センサーを用いたデータ伝送網の管理、リアルタイムでの大量のデータ通信を可能にするプロトコルの実装、最適化アルゴリズムの開発を担当し、環境エネルギー管理システムに関連する情報サービスとインターフェースの開発を進める。AIDOは、硬度測定の観点から都市照明の監視と管理を担当し、環境技術や監視技術の開発を通じ道路状況の変化に対応した照明の最適化を行う。周辺市民からの積極的な参加も求め、都市環境のあるべき姿も検討していく。
この構想を通じて、資源やエネルギー施設の利用やインフラ設備のメンテナンスに関連する経済的コストは削減されていくという。 プロジェクトの中で提案された技術は、プロジェクトの最後に研究室やパイロット実験設備で試験され、「スマートシティ」と直接関連する他の企業に公開される。プロジェクトの推進者たちは、バレンシアの電力部門とインテリジェントネットワークに関係する400の企業がこのプロジェクトから恩恵を得られると推定している。
【機関サイト】ITE
【機関サイト】ITI
【機関サイト】AIDO
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