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【中国】2014年度交通運輸業界CSR報告書「業界全体としてCSRレベルは不合格」

china

 「2014年度交通運輸業界CSR報告書」が12月15日に発表された。この報告書は大連海事大学CSRサステナビリティ研究所所長を務める匡海波教授の監修の下で編集されたもので、中国の交通運輸業界上場企業のCSR状況を評価・分析しており、産業界・学界からの注目を集めている。4年連続の発表。

 報告書では、交通運輸業界で上場している120社を調査対象とした。そのうち8業界38社がCSR報告書を発表しており、発表率は31.6%に留まった。そして、38社のCSR報告書をGRIのG4を参考に環境、経済、労働慣行、人権、社会参加と発展、製造責任、ガバナンス、公正な事業運営の8項目を分析、それぞれ報告内容の質、アプリケーションレベル、活動とパフォーマンス、発展変化の4方面から評価を行った。

 38社の平均値は100点満点で37.91と低く、国有企業で海運事業者である中国遠洋の62.204以外はいずれも不合格レベルとされ、業界全体のレベルは未だ及第点ではないと報告書は結論づけた。業界別では、航空運輸業界の報告書の質が最も高く4社がトップ10に入った一方、一般道路業界、空港業界、高速道路業界、物流運輸業界の4業界はいずれもトップ10に1社も入らなかった。

 GRIアプリケーションレベルでは、海運業界の中国遠洋、港湾運輸業界の上港グループ、航空運輸業界の東方航空の3社のみがA。一方、38社のうち20社はDレベルと厳しい状況。報告書では、交通運輸業界全体の傾向として、情報開示の恣意性が高く、各ステークホルダーの情報ニーズに応えきれていないと分析した。総合的には、業界全体の水準は年々上がってきているが、依然として改善の余地が大きいという評価となった。

【参照URL】《2014年度交通运输行业企业社会责任发展报告》发布

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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