食品加工処理機器・包装のリーディングカンパニー、テトラパックは9月10日、キングフィッシャー、イケアと共に木材の責任ある持続可能な調達を促進し、FSC認証済の木材利用を推進するためのイニシアチブを設立したと発表した。
FSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)は1993年に設立された森林の責任ある利用を推進する非政府・非営利組織で、過去20年間に渡る様々なステークホルダーへの働きかけや、森林管理における環境面・社会面の厳密な基準の設定により既に世界で幅広く認知されている。しかし、一方で費用対効果などを理由にFSC認証済製品の生産に難色を示す企業も存在しているのが実情で、世界の森林保護に向けたFSC認証の更なる普及が課題となっていた。
そこで、今回テトラパック、キングフィッシャー、イケアの3社が設立した2年間のイニシアチブでは、FSC認証を取得した木材・紙材からどのような価値が生まれるかを企業が理解できるように、FSC認証のインパクトを分析するための手法の開発が目指されている。
テトラパックのCEO を務めるDennis Jönsso氏は「平均すると、我々のパッケージの70%は木材繊維から作られている。FSC認証によって我々は責任ある形で管理された森林から資源を調達しているということを確認できるため、認証は我々にとってとても重要なことだ。FSCの長期的なサポーターとして、我々はこのイニシアチブの創立メンバーになれた事を誇りに思う」と語った。
なお、同イニシアチブはSustainable Trade Initiative(IDH)の支援を受けており、International Social and Environmental Accreditation and Labelling Alliance(ISEAL)が調整役となっている。イニシアチブ自体はFSCとは独立しているが、FSC認証が世界の森林の社会・環境・経済価値に対して果たしている貢献を示すためのツールを提供することで、FSCにとっても大いに役立つものになるように意図されている。
また、今回のイニシアチブから得られた成果は、ISEALのメンバーである20以上の他の認証組織にも共有され、森林以外の他セクターにも活用される予定となっている。
【リリース原文】Tetra Pak joins initiative to assess FSC™ impact
【企業サイト】テトラパック
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