国連加盟193ヶ国は8月上旬、2030年までの新たな「持続可能な開発目標(SDGs)」に合意し、次の15年に向けた大きな一歩を踏み出した。一方で、今回合意されたSDGsには貧困の撲滅から、格差解消、気候変動対策にいたるまで17の目標および169の具体策という非常に包括的かつ広範な内容が盛り込まれている。そのため、SDGsの全体像や各アジェンダのつながりを適切に理解し、課題解決に向けた効果的かつ具体的なアクションを策定するのはなかなか難しいのが現状だ。
そんな中、米国ワシントンに本拠を置くPYXERA Globalは、人々がSDGsをより身近に感じ、行動しやすいものにするため、各アジェンダ相互の関係性を解りやすく図示したダイアグラムを公表している。ダイアグラムでは各17の目標を「人権」「経済機会・雇用」「人間・自然環境」「健康」という4つの領域に分類されており、全てが重なりある領域に「グローバル・パートナーシップ」を設定している。
(※PYXERA Global "FROM ASPIRATION TO ACHIEVEMENT:"より引用)
PYXERA Globalは上図のポイントとして、SDGsのGoal 17(" Strengthen the means of implementation and revitalize the global partnership for sustainable development”)は独立した単独の目標ではなく、全ての目標の中核をなす触媒としての役割を果たしている点を挙げている。
各目標はいずれも重要なものだが、その達成のために必ず必要となるのは、パブリック、民間、ソーシャルセクターを超えた連携や、国家、地域を超えた連携だ。パートナーシップはSDGs達成のための最重要な要素であることを上図は分かりやすく示している。
今後、SDGsを踏まえたマテリアリティの特定や長期サステナビリティ戦略の策定に取り組む企業も多いと思うが、自社の事業や課題が包括的なSDGsの中でも特にどの領域と深い関わりを持っているのかを把握する上で上図の分類は役に立つはずだ。
【ダウンロード】PYXERA Global "FROM ASPIRATION TO ACHIEVEMENT:"
【団体サイト】PYXERA Global
【参考サイト】Global Goals
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