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【アメリカ】ソーシャルインパクトの創出にもリーンスタートアップの考え方を

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あらゆる社会問題がセクターを問わず共通の課題となっている昨今では、課題解決に向けた実践的な事業開発スキルを持つリーダーの育成が企業、公共、NPOのどのセクターにとっても急務となっている。そのような背景をもとに生まれたのが、今回のプログラムだ。

フィランソロピー分野のグローバルリーダーGlobal Impactと、企業とNPOの連携を支援するコンサルティングファームのCollaborate Upは7月16日、ソーシャルインパクトの創出を目指す企業やNPO、公共セクターの幹部や社会企業家を対象とするトレーニングプログラム「CollaborateUp Academy」を共同運営すると発表した。プログラムは米国バージニア州アレクサンドリアにあるGlobal Impact本社にて、8月20?22日まで開催される予定だ。

Global Impactは100以上の民間セクター、300以上の公共セクターら連携し数多くの国際チャリティ活動の資金調達を支援しているグローバル慈善活動団体だ。また、Collaborate UPは社会課題の解決に向けた企業とNPOの連携を戦略的に支援するコンサルティングファームで、リーンスタートアップなどのモデルを活用して企業の事業開発を支援している。

リーンスタートアップとは、事業開発の初期段階からいきなり多大な投資を行うのではなく、最小限のコストと短いサイクルで仮説検証を繰り返しながら市場やユーザーのニーズを探り当て、段階的に製品やサービスの精度を高めていくという事業開発マネジメント手法で、近年では新規事業を成功させる黄金律として米国だけではなく世界中のスタートアップ企業に取り入れられている。

CollaborateUp Academyでは、全てのセクターのリーダーを対象に、ソーシャルイノベーションと戦略的な社会貢献を加速させるための実践的なスキルが提供される。参加者は3日間のトレーニングと実践の機会を通じて様々な社会問題を解決するための具体的なプランを作成し、最終的に”Collaborators”として認定される。

今回の発表に際し、CollaborateUpのCEO を務めるRichard Crespin氏は「CollaborateUp Academyは、企業とのコラボレーションを試みるNPOやソーシャルインパクトを創出したい企業、世に新しいものを生み出そうとする社会起業家へ向けて、インパクトを最大化し、コストを削減し、イノベーションを加速させるための段階的なプロセスを提示する。今回、Global Impactと共にこのようなソーシャルイノベーションを目指すリーダーや組織を対象とする質の高いリーンスタートアップ教育を提供できることを大変嬉しく思う」と喜びを語った。

プログラムの主な内容は下記の通り。

  • CollaborateUp式ソーシャルイノベーション戦略の習得
  • リーンスタートアップ・ソーシャルイノベーションの促進
  • 多分野から形成される大人数グループに対するファシリテーション技術の向上
  • 複雑な社会問題を解決するための実践的なビジネスプランの作成
  • 各自の描くソーシャルイノベーションの実践

CollaborateUp Academyでは、リーンスタートアップの考え方やビジネス・モデル・キャンバスを発展させたパートナー・モデル・キャンバスなど、近年のスタートアップ企業がこぞって取り入れている実践的な事業開発モデルをソーシャルインパクト創出のためのモデルに上手く取り入れて展開している点が特徴だ。

【団体サイト】Global Impact
【企業サイト】CollaborateUP

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