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【アメリカ】化石燃料関連銘柄を除いた新インデックス、Fossil Free Indexes USが発表

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ESG投資リサーチ会社のFossil Free Indexes LLCは6月26日、米国の株式銘柄の中から化石燃料関連銘柄を除いたインデックス、Fossil Free Indexes US(以下、FFIUS)を発表した。

FFIUSは、S&P500(Standard & Poor's 500 Stock Index:米国大企業500社の株価指数)を基にして、The Carbon Underground200(化石燃料排出量における炭素含有量の多い企業200社)に指定されている石油・ガス・化石燃料関連企業のネガティブ・スクリーニングにより構成されたインデックスで、米国内でも初めての取り組みとなる。気候変動問題をはじめ、化石燃料関連銘柄が抱えるリスクから投資家を守り、米国の大型株の長期的な成長を促進するのが狙いだ。

同社によれば、FFIUSの投資リターンとS&P500の投資リターンは過去10年以上に渡り非常に高い相関関係を示しており、化石燃料関連銘柄への投資から手を引くという選択がリターンを犠牲にすることはないということを示唆しているという。

FFIUSはS&P Dow Jones Indicesを算定機関として利用しており、現状このインデックスはベンチ―マークとして使用可能だが、同インデックスに基づく投資可能な商品も数か月以内にリリースされる予定だ。

Fossil Free Indexes LLCの創業者兼CEOのStuart Braman氏は、「FFIUSのように化石燃料関連銘柄を除いたインデックスは米国で初となる。我々は投資家に対して、化石燃料関連銘柄へ長期投資するリスクを回避しつつ、広大な市場においてユニークな投資機会を提供したいと考えている」と述べた。また、同氏は「気候変動の科学的知識や影響は明らかだ。我々の商品は個人および機関投資家に対してより良識があり、アクセスしやすく、リスクが低い選択を提供する。その投資活動は、地球を守ることにつながるだろう」と付け加えた。

米国では先日オバマ大統領が米国内にある発電所の二酸化炭素排出量を2030年までに30%削減するという大胆な声明を発表したばかりだが、そのような一連の政策や規制の動向、気候変動に関する科学的根拠に基づく調査報告など、化石燃料関連銘柄への投資が孕むリスクは年々高まりつつある。

FFIUSのように、今や化石燃料に依存した事業展開をしているだけでも長期投資の観点からはリスク要因だと認識されるようになってきている。また、FFIUSのように化石燃料銘柄を取り除いたとしても、投資パフォーマンスが落ちるわけではないという点も興味深い。今回のFFIUSの発表は今後のESG投資の流れをますます加速させる一つのきっかけとなりそうだ。

【企業サイト】Fossil Free Indexes LLC

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