米商務省は、アメリカのインパクト投資分野のファンドマネージャーと北欧の機関投資家を結びつけるスタディーツアーを5/12~5/16に開催する。北欧の資金を拡大しつつあるアメリカのインパクト投資市場に呼びこむとともに、アメリカのソーシャルビジネス事業のノウハウを、北欧地域にも浸透させることを狙う。
スタディーツアーの実務は、サステナブルビジネスやクリーンテクノロジーの業界に特化したコンサルティングを手がけるWatershed Capital Groupが担う。参加するファンドマネージャーは、サステナビリティをアメリカを代表するプライベート・エクイティやベンチャーキャピタルの中からWatershed Capital Groupによって選抜される。選抜されたファンドマネージャーは、4日間をかけて、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドを訪問し、現地の年金基金、財団、投資顧問企業、投資会社など機関投資家と意見交換やディスカッションを行う。各国の米国大使館やインパクト投資推進団体もイベントのサポーターとして会に加わる。
インパクト投資は、トリプルボトムライン(環境・社会・経済)を追求する事業者に対して投資を行う新しい投資手法。米国には、その分野に特化するプライベート・エクイティファンドもあり、すでに90億米ドルがこの分野に資金が集まっている。米国の金融市場には、国外からの膨大な資金が集まっており、米商務省は海外の投資家に対してインパクト投資分野への理解を促進することで、新たな市場として注目されるインパクト投資分野への国外からの投資を加速させようとしている。
北欧では、社会や環境に対する意識が高く、SRIに対する期待も強い。一方で、実際の社会事業・環境事業の分野では北欧よりアメリカのほうが先を行っていると言われており、参加する北欧の機関投資家からは、今回のイベントを通じて北欧の社会事業・環境事業者がアメリカのノウハウを学ぶ良い機会になると期待の声が上がっている。
【企業サイト】Watershed Capital Group
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