アメリカの大手宿泊施設会社Marriott Internationalは、保有するホテルブランドCourtyardで、初のグリーン調達ホテルをオープンした。
場所はアメリカのサンディエゴで、Courtyard San Diego Rancho Bernardoをリノベーションするに際し、サステナビリティに配慮したサプライヤーから全ての建材、アメニティを調達した。サプライヤーは、Marriottによって慎重に選ばれ、ホスピタル産業でのサステナブル・サプライチェーンを啓蒙しているMindClickからもお墨付きを得た。今回の取り組は、MindClickが進めているRest Better™の一環。Rest Betterは、宿泊客により快適なホテル環境を提供するため、ホテルで使われている建材、素材、生地などの情報を積極的に開示していこうというプログラムだ。
このリノベーションを手がけたMarriottの建築・調達担当役員は、「宿泊客はよりホテルの環境面を気にするようになってきている。Expediaの調査でも、93%の旅行者はホテルを選ぶ際に環境配慮面を考慮するという結果がでている」と話す。ホテルのオーナーであるApple REIT SevenのCraig Amos常務も「今日の宿泊客はより環境・社会面に配慮することを求めている。MindClickとの共同のおかげで、効率的にサステナブルな調達が可能となり、顧客に対して我々の成果をお知らせできるようになった」と非常に積極的だ。
Expediaで93%という統計データはいささか大きすぎるようにも感じる。回答者は、「社会的に好ましい回答をするバイアスを持つ」というSocial Desirability Biasを持ったとも考えられる。しかしながら、アメリカでは宿泊客のエコ意識は大きく高まっているようだ。そのような消費者にとっては効率的にエネルギーを使用しており、サスティナビリティを重視したデザインのホテルは魅力的に映る。地球環境と消費者を、いわばWinWinに導くことができるサスティナビリティこそ、真に価値があると言えるだろう。Rest Better™のウェブサイトには、今回使われた素材のサプライヤーが紹介されている。興味がある方にはぜひ御覧頂きたい。
【企業サイト】Marriott International
【Rest Better™のサイト】Rest Better™
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