フランスに本社を持つ化粧品のグローバル大手L'Oréalは、2020年までに行うサステナビリティ(持続可能性)への取り組みに関する新たな決意を発表した。
同社が掲げたスローガンは、「すべての人との美の共有」。このスローガンはさらに4つの具体策から構成される。
- 第1番目に2020年までに全製品を環境と社会的利益のあるものにするという。これにより製品パッケージなどもすべてエコフレンドリーな仕様となる。
- 第2番目には全工場などにおけるCO2の排出や、産業廃棄物を60%に削減することなどを宣言している。
- 第3番目として、製品に付属する解説書などに持続可能性を考えた生活提案を盛り込み、消費者へも啓蒙活動を行うとしている。
- 第4番目として、世界中の従業員に対し、環境問題や持続可能性に対する教育活動を徹底させるとしている。
こうした取り組みへ向け同社では、世界中から環境問題や持続可能性に関する専門家や有識者を集め、アドバイスを仰ぐという。
今回発表したL'Oréalのサステナビリティ発表の醍醐味は、化粧品業界に纏わるセンシティブなテーマにあえて触れている点だ。発表ページの中で、L'Oréalの上級副社長は、動物実験、内分泌かく乱物質という微妙な問題について堂々と状況を説明している。サステナビリティの中で、社会や環境に対しての企業の関心を言葉にするとき、企業側が伝えたいこと以上に、聞き手が気になっていることに対して正面から向き合うことは難しいけど大事なことだ。また、聞き手には、最終消費者だけでなく、最終消費者に情報を発信している中間のジャーナリストやブロガーがいる。こういう人たちが何を意識しているかを察知し、発信をしていくことが信頼を得る大きな要素となるだろう。
【企業サイト】L'Oréal
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